日曜日, 3月 20, 2011

アンドラスからの手紙

ご覧になるみんなさんへ




こんにちは。私は平成17年から18年まで八戸高校に留学していたモルナー・アンドラスです。2年前から現在まで、宮城県の南の方にある山元町の中学校二校、小学校五校で英語を教えています。山元町では英語の先生としての活動だけではなく、太鼓サークルに入って演奏したり、住民のための英語教室をしたりしました。とても楽しかったです。 

でも3月11日に私の港の町に津波がきて、みんなの人生を変えてしまいました。

朝、中学校の卒業式があってから、中学生が下校して先生方が職員室でやっと落ち着きました。その時地震が始まって、棚からパソコン、プリンター、など様々なものが落ちてきました。ちょっと時間が立ってから、机の下からでて、家の様子を見に行きたい先生方が何人かで車に乗って帰りました。でも5分も立たずに学校に戻ってきて「津波がきた!」と言われました。

それから学校が避難所になりました。最初の日はたくさん住民が入ってきました。真夜中でも家や車から逃げてきて、洋服がぬれている人も何人もいました。四日目に町に自衛隊がきて、食べ物を運んでくれましたが、七日目の電気が戻ってくるまで本当に暗くて寒かったです。

山元町は今のところ食べ物もあるし、電気や毛布もあるし、生活ができます。ただ、町の4分の1は津波で更地になってしまい、町内の小学校二校はもう使えないし、家が流された学生は制服や教科書もなく、とても困っています。

私は外国人ですが、山元町をとても愛しています。こんなにひどい地震、津波、または原発の問題は悪夢のような状態で、現実とは思いたくない気持ちでいっぱいです。私にできることは非常に少ないですが、できれば募金を集めて、学生たちの生活を少しでも楽にしてあげたいと思っています。体育館は使えないし、野球場は自衛隊のベース(基地)になっているし、なかなか普段の生活に簡単に戻れる状態ではありません。でも徐々に普通の生活に戻れるようになった時、教科書やノート、制服やジャージがないと子どもたちはつらいと思います。

今回ロータリー・クラブと協力して、私の縁のある土地、アメリカ、関西、関東、八戸で募金をお願いしています。留学生の友達、他のALTの英語の先生、自分のアメリカの高校や大学、友達や家族に募金をお願いしています。できれば、20万円を集めたいと思っています。八戸の皆さんも募金をしてくだされば、山元町の子供たちが本当に助かります。みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。



Andras Molnar

宮城県山元町ALT



津波後の山元町の様子






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