火曜日, 7月 11, 2006

もしも世界が100人の村だったら・・・


このタイトルの本やテレビをご覧になった方がいらっしゃると思います。
私も以前テレビの番組を見て、世の中の子ども達の状況を知りとてもショックを受けました。
そして今回「もしも世界が100人の村だったら」というワークショップが行われるというので、
娘2人共に参加してきました。

実際に100人が集まり、一人一人が役割を与えられます。
私は「タイ人の大人」でした。
役割カードにはそれぞれの国の平均寿命や、5歳までに死亡してしまう子どもの人数(1000人中)や字が読めるか読めないカなどの情報が書かれています。
世界が100人の村だったら日本人は2人、北米人は5人の割合になります。
アジアはとても人口が多く、1番多い国はご存知中国、2番目はインドです。
このワークショップの中で一番印象に残ったことをちょっと書いてみます。

世界の100人をいくつかのグループに分けました。
北米チーム、日本と中国のお金持ちチーム、ヨーロッパチーム、アフリカチーム、中国・インドチーム、その他のアジアチーム・中南米チームです。
各チームに一つの封筒が渡されました。
その中にあるものを使って、封筒の中にある計算用紙に答えてくださいというゲームでした。
その答えの数によって100こある内のおかしがもらえるというものです。
普通に考えれば100人の村に100個のお菓子ですから一人1個もらえるんです。
でも計算が出来たチームが出来た問題の割合だけお菓子がもらえるということでした。
北米、日本、ヨーロッパチームの封筒の中には計算機とボールペン、その他のチームの封筒にはボールペンだけありました。
計算は349×1485÷250のような計算機がないとちょっと難しいものばかりでした。
もちろん北米、日本、ヨーロッパチームは10問中ほぼ正解(日本チームは1問間違い)でした。
そして正解の数によりこの3つのチームにはお菓子が30個ずつ渡されました。
アフリカチームは1問正解の為おかし3個、その他のアジアチームは2問正解の為7個、中国・インド、中南米チームは0問正解のためお菓子は0こでした。
100人いる村に100個お菓子があるのに、ある国は30個もらえてまたある国は0個なんです。
そこで0個のチームの子達はたまたま役割でインドやアフリカ人になっただけでどうしてお菓子がもらえないんだ・・・となったんです。
「不公平だ」「日本とかは計算機があるんだから出来て当然だ!」と文句を言いました。
日本や北米チームは「だって計算機があるんだから使ってもいいじゃん!」といいました。

「でもそれが現実なんです」と先生が言いました。たまたまアフリカやカンボジアに生まれた為に学校にも行けない食べ物もろくにない、もしかしたら5歳前に死んでしまう・・・そんな生活を強いられているんです。

ではこの不公平を解消する為にどうしたらいいのか?
「お菓子を分けてあげる」
「計算機を貸してあげる」
いろいろな意見が出ました。
でも最後に5年生くらいの女の子がいいました。
「計算機を作ったり、使えるようにする為に学校を作ってあげたり、工場を作ってあげる」
世界の100人がみんな同じ村の村民なんだから助け合わなくてはいけないんだ!という結論に達しました。
このゲームによって特に子ども達が「くやしい」思いをして、それが現実に起こっているということを感じることが出来たのです。
私たちはたまたま日本に生まれただけで、暖かい布団でねむれて、3食たべられて、こんな幸せな生活をおくれるんです。

このワークショップに参加して世界の人々の気持ち、これからしなければならない事がとてもよく分かってきました。そして今の生活のありがたさも!

このブログをよんだ人が同じ気持ちになってくれるように、ちょっと長めに書いてみました~。

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